<録音環境>
走行音を録音するには
走行音を録音するのは、ある意味すごく簡単です。
私の場合、MDレコーダーをセットして、座席に腰掛け、
リュックにネクタイピン型のマイクを噛ませて(人目が気になるから)、
そのままじっと電車に乗っています。
たったそれだけのことです。
細かいことまで考えれば、決してラクなものでもありませんが、
単刀直入に言うと、レコーダーを持って電車に乗れば良いだけです。

NAVIEWの録音環境
私は、以下の機材を使用して、走行音を録音しています。

レコーダー=SONY "Net MD Walkman MZ-N1"
マイク=Panasonic "RP-VC200" (ワンポイントステレオマイク)

録音のポイント
私がこんなことを偉そうに語るのもナンなのですが…。
私は、基本的には自分の膝の位置にマイクを置いています。
その方が、実際に乗っている感覚に近いものが録れるためです。
但し、録音の時に注意しなければいけないことがいくつかあります。
といっても、これはあくまで私のやり方ですが…。

@車両と車両の間の貫通扉は閉める。(連結部の雑音が入る。)
A自分は極力動かない。(マイクの設置場所によっては平気。)
Bスピーカーの近くで録音する。(車内放送も良く入るように。)
Cマイクに風を当てない。(風が来た時は、手で隠してます。)
Dうるさそうな客の近くには行かない(笑)。
 (最近は子供より、おばさんとかの方が要注意?)
Eフラット(車輪の偏摩耗)がない車両を選ぶ。
F冷房がかかっていない列車を録音する。夏場はオフシーズン。
 (冷房の音って結構うるさくて、走行音が聞こえないんです。)
G携帯電話の電波を当てない。(これが一番厄介。後で説明します。)
H音量設定を慎重にする。(間違うと、音が割れてしまいます。)

思いついた順番に書いていったので、なんかまとまりがないですが、
とりあえずこんな感じだったと思います。

夏場も録音できる車両はあるか
先ほど、Fの項目で、夏はオフシーズンだと書きました。
しかし、中には夏場冷房がかかっていても、
録音にほとんど支障のない車両が存在します。

私が今まで、夏場でも大丈夫と判断したのは、以下の車両です。

@小田急3000形(冷房が非常に静か。)
A新幹線各種(冬でも空調がかかっているので、特に変わらない?)
B秩父鉄道1000系(旧JR101系。冷房車は静か。)

また、冷房の音がうるさいから録音できないのだったら、
冷房がなければいいじゃないか!
というわけで、非冷房の車両を収録するのもアリでしょう。
ただ、非冷房車は、基本的に冷房車に比べて扇風機の数が多いため、
扇風機の風がマイクに当たる可能性が高くなるので、要注意です。
また、個人的には、扇風機の「サァ〜」という音が耳障りに感じます。

携帯電話の撃退法
「音鉄」と呼ばれる皆さんが、今一番手を焼いているのが、
最近急速に普及してきた、携帯電話の対処法ではないでしょうか。
電車に乗ると、「車内での携帯電話のご使用は…」が必ず聞こえます。

何故、携帯電話なんかに労力を注がなければならないのかというと、
携帯電話の発する電波がマイクに当たると、
「ブブッ…ビビッ…」というような、雑音が入ってしまうんです。
もちろん、車内で堂々と携帯で会話するようなお馬鹿さんに対しては、
「車内で携帯電話を使うな。」などと文句も言えるでしょうが、
メールを送受信しても、携帯の電波は発生してしまうので、
さすがに「メールを使うな。」とは言えません。
どうやら、ドコモの携帯の電波が、一番影響を受けてしまうそうです。
そして、この携帯の電波を回避するための、これといった対策案がなく、
「音鉄」と呼ばれる人たち(私を含む)は頭を抱えているわけです。

しかし、携帯の電波を避ける方法が、実はあるんです。
簡単に言えば、電波を発している携帯電話のアンテナよりも、
マイクを下に持っていけば良いんです。
携帯の電波のやりとりは、当然の事ながら、
その電話と、携帯電話会社の電波塔(?)の間で行われています。
そして、広い範囲に電波を飛ばす電波塔ですから、
それなりに高い位置にアンテナがあるはずです。
ということは、携帯電話のアンテナよりも高い方向へ電波が飛ぶので、
携帯のアンテナよりもマイクが低くなれば、電波は受けないわけです。

イメージ

現に、私も何度か試しに、携帯電話の電波が気になった時、
ピンタイプマイクを自分の靴に噛ませてみました。
すると、電波の雑音が入らなかったんです。
今まで携帯電話に悩まされてきたという方は、是非お試し下さい。

但し、これには例外もあります。
まず、マイクによって、電波に敏感なマイクと鈍感なマイクがあります。
敏感なマイクだと、かなり離れた場所の電波にも反応してしまいます。
また、電車が地上(平地)を走っている場合は良いのですが、
高架線を走ってしまうと、電車そのものが高いところを走るため、
携帯電話のアンテナとマイクの位置も高くなり、
電波塔と同じか、場合によっては電波塔よりも高くなってしまいます。



こうなってしまうと、もうお手上げです…。
走行音を録音する人間にとって、携帯電話の電波は、
避けては通れない難関のようです。

Real Audioファイルの作り方(録音がネットに公開されるまで)
今度は、とってきた録音をネットに掲載する準備に入ります。
パソコンとMD等のレコーダーを接続し、
私のパソコンはWindowsXPなので、付属のサウンドレコーダを使用し、
まずはWAVEサウンド形式で、パソコンに取り込みます。

今度は、Real Playerのページからダウンロードした、
「Helix Producer Basic 9」を使って、Real Audioファイルを作成します。
(「Helix Producer Basic 9」は無料版です。)

こうして、NAVIEWの録音した走行音が、サイトに掲載されるわけです。

その他
ここに記載されていないことに対する問い合わせは、
掲示板か、メールで管理人にご連絡下さい(爆)。

(管理人:NAVIEW)