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さようなら 八高線・川越線
(川越車両センター)



写真
3000番台のハエ52編成。
ドアに3000番台特有の取っ手が付いている。
(八高線:拝島〜小宮間にて)

写真
川越に到着した3500番台。
3500番台は、現在見ることはできない。

走行区間:八王子〜(高麗川)〜川越
在籍していた種類:3000番台・3500番台(東)

 1985年(昭和60年)、埼京線(赤羽〜大宮間)が開通し、川越線全線の電化が完了した。それに合わせる形で、仙石線で使用されていた、車体は103系・床下は旧型国電である72系970番台を新性能化・103系に改造し、3000番台として、川越線(高麗川〜川越間)に投入された。
 川越電車区の103系は、かつては埼京線用の0番台10両編成と、川越線(川越〜高麗川間)用3000番台3両編成の2種類があったが、1993年(平成5年)に埼京線が205系に置き換えられ、1997年(平成9年)の八高線電化に伴い、川越線との直通運転を開始したのを機に、3000番台が青梅・五日市線で活躍していたサハ103−3000番台を組み込んで4両編成となり、新たに3500番台4両1編成が投入された。

 3000番台は、先ほども述べたように、もともと旧型国電と呼ばれる72系970番台を103系に改造したもので、冬季の対向列車待ち合わせ時などの車内保温を考慮し、半自動ドアを装備しており、半自動に切り替えられたときは、手動式のドアとなる。そのため、ドアには取っ手がついている。また、運転室背後の窓は、運転席真後ろと運転席の反対側にある。ほとんどの車両が低音モーターを装備しているが、高音もわずかに存在した。

 3500番台は、0番台によく似ているが、押しボタン式の半自動ドアを装備している点で異なる。先頭車は高運転台と同じといっても過言ではないので、運転台もATC対応の運転台で、速度計が大きく、運転室背後の窓も、運転席と反対側に1つしかなく、前からの眺めは悪い。4両1編成のみ所属する。主電動機は、モハ102が低音モーターを装備しており、モハ103は高音モーターを装備している。また、JR西日本の播但線にも「103系3500番台」が存在するが、川越区のものとは全く異なるものである。また、西日本の103系3500番台は、クモハ103とクモハ102しか存在しないため、クハ103+モハ103+モハ102+クハ103の編成で構成される東日本の103系3500番台とは番号は重複しない。

 しかし、山手線から転出した車両に改造を施した205系3000番台の登場に伴い、103系3000番台4編成と3500番台が廃車された。また、置き換え計画の変更から、元りんかい線の車両を使用した「209系3100番台」が営業運転を開始し、最後の1編成(ハエ53編成)も予備車扱いとなり、一時的に復帰はしたものの、基本的に川越車両センター内で留置されたままになっていた。

 そして2005年(平成17年)10月2日、川越線電化20周年の記念列車が運行され、これを103系が担当した。同時にこの日を以て、川越・八高線の103系は引退となった。その後、同年10月12日に奇跡的に復活したが、その5日後の17日に、ついに廃車回送となった。旧国鉄型の72・73系から改造された異質な103系も過去のものとなったと同時に、首都圏からウグイス色の103系が姿を消した。


 八高線 低音車
 収録日:2002年5月5日
 収録車両:モハ102−3501
 収録区間:拝島〜東福生
 備考:特になし。

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 1編成のみ存在した3500番台(ハエ56編成)での録音で、八高線での録音です。

 3500番台は、ドアの開閉音が0番台と全く同じです。また、ブレーキの解除音も、0番台と同じものになっています。

 モハ102−3501は低音モーターを装備していますが、相方のモハ103−3501は高音モーターを装備しています。

 NEW!!
 八高線 高音車
 収録日:2005年10月2日
 収録車両:モハ103−3003
 収録区間:北八王子〜小宮
 備考:冷房作動。
    :さよなら運転時に収録。

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 こちらは、旧型電車72系から103系に改造された、3000番台での録音で、八高線内での収録です。3000番台は、ドアの開閉音が115系に似ており、ブレーキの解除音は201系に似ています。なので、一般の103系とはだいぶ異なっています。

 3000番台は、ほとんどが低音モーターなのですが、中にはわずかながら高音モーターも存在します。この録音も、そんなレアとも言える車両を収録したものです。

 前回掲載したサウンドが、私の持っていた携帯電話の電波に反応してしまい、ノイズが入ったため、リベンジ版として再掲載します。こちらは、八高・川越線の103系の最終運転日となるはずだった(笑)、2005年10月2日のさよなら運転時に、最後の1編成のモハ103−3003で収録したものです。冷房がかかってはいましたが、携帯電話のノイズよりは良いかと…。



 川越線 低音車
 収録日:2004年5月2日
 収録車両:クモハ103−3005
 収録区間:的場〜笠幡
 備考:音量が小さい。

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 こちらは、川越線(高麗川〜川越間)で収録したものです。3000番台のクモハ102で収録し、低音モーターです。

 車内放送の音量が何故か大きく、音割れを防ぐために音量が小さくなっています。ご了承下さい…。

 川越線 高音車
 収録日:2002年5月5日
 収録車両:モハ103−3501
 収録区間:武蔵高萩〜笠幡
 備考:特になし。

 ダウンロード再生(476KB)
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 こちらは、川越線を走行する3500番台です。モハ103での収録なので、高音モーターを使用しています。


2005年(平成17年)10月2日、川越線電化20周年を記念し、記念列車が運行された。
記念列車ではあるが、通常の73運用で運行され、定期列車にヘッドマークを付けただけという形になった。
この記念列車を担当したのは、川越・八高線では最後となった103系(ハエ53編成)。
そして同編成は、この日を以て引退し、八高・川越線から103系が消滅することになった。
そのため、八王子方の先頭には「川越線電化20周年 ありがとう103系」と書かれたマークを掲示し、
川越方の先頭には川越線が電化された当時に使用されたマークを掲示し、
川越線電化20周年を祝いつつ、最後の役目を果たし、20年の活躍に終止符を打った。
…と思われていたが、その10日後の10月12日に車両のやりくりの関係から急遽復活、
それから5日後の10月17日に大宮工場へ廃車回送され、完全に姿を消した。



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