鉄バカ日誌NAVIEW SoundJR103系>さようなら 鶴見線(中原電車区)

さようなら 鶴見線
(中原電車区)



写真
全国で最後まで残った、鶴見線の黄色い103系。
同時に、東日本最後の103系の独壇場であった。
(鶴見線:新芝浦にて)

写真
下り方面の電車は、運行形態が複雑であることから、
支線毎に行き先方向幕に色づけがされていた。
(鶴見線:鶴見にて)

走行区間:鶴見〜扇町・海芝浦・大川
在籍した種類:0番台/500番台(Tc)

 1990年8月より運行を開始した鶴見線の103系。鶴見〜扇町・大川・海芝浦間を結び、全車両中原電車区に所属していたが、検査時など特別な場合以外は、弁天橋の車庫に留置されていた。先頭は全て低運転台車で、高運転台はなく、クモハを連結した3両編成で運行された。全国で最後まで残った、黄色の103系である。

 駅間が短い上、急カーブも多いことから、せいぜい50km/h程度の速度でゆっくり走っていた。

 鶴見線の103系はあまり動きがなく、まさに103系安泰の路線であった。同時に、JR東日本線内で最後まで103系のみが走行した路線だった。しかし、新型車(205系1100番台)が2004年8月25日に営業運転を開始、最終的に103系は残り1編成(T1編成)にまで減ってしまった。その後は基本的に運用を外れ、検査等で205系に不足が出た場合のみ運行されていた。

 そんな中、2005年12月16日に営業運転に入った際に、103系は鶴見小野駅で車両故障を起こし、自走不能となり、205系に引かれて弁天橋へ戻った。その後は弁天橋に留置され、2006年に入ってからは営業運転に入らず、首都圏最後の103系と報道された常磐快速線の103系とは対照的に、鶴見線の103系は一切話題に触れられなかった。よって、事実上最後の運転は、故障した2005年12月16日ということになる。

 そして、ダイヤ改正からおよそ1ヵ月後の2006年4月24日、一旦国府津車両センターへ回送され、同年4月26日に、元東海道本線の113系との混結(113系に挟まれる形)で、長野へ廃車回送された。鶴見線の103系は、2006年になって一度も営業運転に入らず、イベントなども一切行わずに、ひっそりと姿を消した。これにより、黄色1色の103系が全国から消滅した。15年という、少々短い活躍であった。



 鶴見線 低音車
 収録日:2002年3月26日
 収録車両:モハ102−142
 収録区間:鶴見小野〜弁天橋
 備考:コンプレッサー音が聞こえる。

 ダウンロード再生(208KB)
 ストリーム再生


 鶴見線を走行する103系のうち、低音車の録音です。鶴見線は基本的にあまりスピードを出さないので(出せるほどの駅間距離がないので)、最高でも50km/hほどのゆっくりとした速度で走ります。

 発車してすぐに、コンプレッサーの作動音が聞こえます。よく103系ファンの方の会話を聞いていると、「原型CP(CP=コンプレッサー)」という言葉をよく聞くのですが、実は私、どんな音を立てるのが原型なのか、よくわかりません。ただ、私の判断基準としては、コンプレッサーが停止する時に、脱力したような感じで止まるものが原型(この録音もそうですね)、止まる時にプシューっと空気が抜けて止まるのが、更新型(勝手に名付けました…)なのかな、と思うのですが、実際どうなのでしょうか…。もしこの見方が合っているなら、この録音で聞こえてくるコンプレッサーは、原型であるということになりますが…。今度調べてみます。


 鶴見線 高音車
 収録日:2002年3月26日
 収録車両:クモハ103−69
 収録区間:鶴見小野〜国道
 備考:特になし。

 ダウンロード再生(181KB)
 ストリーム再生


 こちらは、高音車の録音です。現在は、これ以外の編成にも高音車が存在するようですが、私が収録に行った時は、おそらくこのクモハ103−69が唯一のMT55A車だったのではないでしょうか。

 音に関しては、上と同じく、あまり速度を出さないぐらいで、その他に特筆すべき点はないように思えます。



103系トップに戻る