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MLRV1000系

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万葉線新型車両、通称「アイトラム」。

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台車が車体の中央に付いている。

※写真は全て、o-tkさんからの提供です。

 2003年(平成15年)に登場し、2004年(平成16年)1月21日に第1編成が、同年8月7日に第2編成が営業運転を開始した。また、同年5月に愛称の公募が行われ、富山湾から吹き付ける風「あいの風」と、路面電車を意味する「トラム」を組み合わせた「アイトラム」に決定した。(アイというのは、あいの風のほか、愛されるという意味も含まれている。)万葉線にとって、実に36年ぶりの新型車両である。

 2両連接編成で、いわゆる「低床電車」である。岡山電気軌道の9200形(MOMO)がベースとなっており、床が低い上に車内に段差はない。床下の機器類は、車内のボックス型シートの中に収納されている。他にも、電動式のプラグドアやワンハンドルマスコンを始め、車のパッシング(ライトを点灯させ、相手に「お先にどうぞ」などの合図を送ること)機能やウィンカー機能も装備されている。また、岡山電気軌道のMOMOと同様、台車が車体の真ん中に付いているのも特徴である。

 華やかに登場したかに見えたアイトラムであったが、2004年(平成16年)8月8日、前日に運行を開始したばかりの第2編成が脱線、同年9月8日には第1編成にもブレーキ異常が見つかり、しばらくアイトラムは運休となった。その後同年9月30日にアイトラムは運転を再開したが、その当日にまたも第2編成が脱線事故を起こし、アイトラムは翌年2005年(平成17年)3月13日まで、再度運休となった。その後、車輪の厚さや線路に原因があったとし、車輪が旧型車と同様のものに交換され、線路の方でもポイントの取り替えなどの対策が進んでいる。また2005年(平成17年)6月に、万葉線株式会社はアイトラムの製造元である新潟トランシスに対して、長期運休を強いられた際の損害賠償を請求し、同年10月に示談が成立している。

 アイトラムは、当初は2005年度(平成17年度)と2006年度(平成18年度)に2編成ずつ投入する予定だったが、相次ぐ運休に伴い、当面はポイント整備などに専念するとし、アイトラムの追加投入は見送られている。



 万葉線(MLRV1001-B)
 収録日:2004年8月6日
 収録区間:能町口〜米島口
 収録機材:SANYO デジタルカメラ
 備考:第1編成。
    :o-tkさん収録。

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 万葉線の最新型車両、「アイトラム」の録音です。この録音も、私の先輩o-tkさんが収録して下さいました。ありがとうございます。

 音に関してですが、VVVFインバータ制御だということが、まずおわかりいただけると思います。最近の新型車両でよく聞けそうなサウンドです。尚、デジタルカメラで録音しているため、音質は悪いようで、所々聞き苦しいところがあるかと思いますが、その点はご了承下さい。

 ちなみに、この録音を録った時は、アイトラムはまだ1編成しか動いていませんでした。その後、まさかあんなに重大なトラブルを頻発するとは…(トラブルが多発したのは2編成目ですが)。



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