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2000系(μスカイ)・2200系

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中部国際空港開港と共に登場した、
全車特別車のμ(ミュー)スカイ、2000系。
(本線:名鉄岐阜にて)

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車内デッキに掲げられた、2000系のロゴマーク。

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同時期に登場した、一部特別車の2200系。
(本線:名鉄名古屋にて)

 2000系は、2005年1月29日に営業運転を開始した全車特別車編成で、セントレアこと中部国際空港へのアクセス特急として登場したため、前面・側面に「centrair(セントレア)」の文字がある。3両編成で登場し、公募の結果、愛称は「μ(ミュー)スカイ」に決定した。μ(ミュー)というのは、名鉄特急の特別車両の愛称である。2000系は全車特別車である上、空港特急であることから、「ミュー+空=ミュースカイ」という愛称がつけられたと思われる。

 車体は、白い車体に一部黒と青が入り、今まで「赤」を取り入れてきた名鉄車の中では、少々異質な存在とも言える。

 空港連絡特急としての車両であるため、出入り口が他車より広くなったほか、車内には荷物置き場も完備、座席の座り心地も改善された。また、座席自動転換器を備えたことで、折り返し時に座席を自動で向き替えできるようになった。

 車両性能の面では、空気バネの圧力を調節して車体を傾ける「車体傾斜装置」を備えたことで、振り子式電車と同様、他車より10km/h程度速くても通過できるようになった。
 また、2編成以上併結して運転する場合に、車内の通り抜けができるよう、前面に半自動幌が設置されている。これにより、名鉄特急の名物であった展望席は設置されなかった。
 制御装置はVVVFインバータ制御装置で、3両中2両が動力車となっている。しかし、このままだと性能が過剰になってしまうため、通常1両にモーター4個設置する所を、3個のみ設置することでそれを防いでいる。

 現在2000系は、名鉄岐阜・新鵜沼・新可児〜中部国際空港を結ぶ快速特急として活躍しており、2006年4月からは4両編成に増結される。


 2200系は、2000系と同じ日に営業運転を開始した一部特別車使用で、6両編成中4両が一般車両となっている。見かけも性能も2000系とほぼ同じだが、前面や側面に「centrair(セントレア)」の文字がなく、車体傾斜装置を装備していないなど、車両性能面でも微妙に異なる。また、2000系はモーターを3個のみ搭載する特殊な構造を持っているが、2200系は通常通り、1両に4個のモーターが搭載されている。

 現在2200系は、主に名鉄岐阜〜中部国際空港間の特急に使用されている。


 2000系と2200系は、名鉄車両の中で、空港アクセスのシンボル的存在となった。



 名古屋本線 快速特急(2059)
 収録日:2005年8月5日
 収録区間:国府宮〜名鉄一宮
 収録機材:SONY MD レコーダ
 備考:冷房作動。
    :2000系(μスカイ)。

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 空港特急のシンボル的存在、ミュースカイこと2000系の録音です。夏場で冷房がかかってしまっていたため、私の嫌いなデッキでの収録となっています。

 音に関してですが、2000系と2200系は、VVVFインバータ制御装置(IGBT)を使用しており、それらしい音がします。かなりのスピードを出して走っています。
 停車直前に、名鉄一宮で降りる子供の「大発見〜」なんていう声が聞こえてきますが、彼の言う大発見とは、上の2番目の写真にある、デッキに掲げられた2000系のロゴマークでした。大発見したのはいいけど、声に出すなよぉ〜…。まぁ、音は聞こえるからいいんですけどね。

 それと個人的に疑問なのですが、ドアが閉まる前に聞こえる自動放送、「扉を閉めます、ご注意下さい。」と言っていますが、関西は皆「扉を閉めます」と言うのでしょうか。関東だと、たいてい「扉が閉まります」なので、ちょっと疑問です。(関東でも、京浜急行は「ドアを閉めます」ですけど。)




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