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7000系

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日本で最初の展望車両となった、7000系。
(豊川線:豊川稲荷にて)

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行き先表示が方向幕式となった編成。
(名古屋本線:金山にて)

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7000形の展望席。

 1961年にデビューした車両で、「パノラマカー」の愛称で営業運転を開始した。

 7000系の1番の特徴は、何と言っても、日本初の展望席を設けた車両であるということだろう。運転席を2階に上げることで、展望席の設置を可能にしている。このスタイルを見ると、小田急電鉄の特急「ロマンスカー」を思い浮かべる人も多いと思うが、元祖展望車両は、この名鉄の7000系である。また、小田急ロマンスカーの場合、運転手が運転台に上がる時には、車内に設置されている「はしご」を使うが、名鉄の7000系には「はしご」はなく、運転台に上がる時には、車体側面の取っ手を掴んで車体をよじ登り、運転席に上がるという、珍しい光景が見られる。

 この展望席が評価されてか、登場翌年、鉄道友の会より「ブルーリボン賞」を受賞するに至った。

 この他にも、連続窓、デジタル式速度計、ミュージックホーン等が取り入れられ、技術的にも大変進歩した車両となっている。

 制御装置は、抵抗制御を使用している。営業運転上の最高速度は110km/hであるが、車両の性能としては140km/h走行も可能であるという。

 7000系は、当初は特急列車を中心に担当し、かつては側面に白い帯を巻いた特別車両も存在した。その後、急行や普通まで、幅広く活躍することとなる。

 先頭に設置された行き先表示は、車両によって、「板」であったり、電動の「幕」だったりする。

 現在、6両編成と4両編成が存在する。

 登場から30年以上経過していることから、現在では特急列車として運行されることはないようで、廃車も進んでいる。また、近年問題化した断熱材「アスベスト」を使用していることも、廃車の勢いを増す原因となっている。しかし7000系は、現在も第1線で活躍しており、車両のデザインは、現代でも十分通用している。



 名古屋本線 急行(7026)
 収録日:2004年11月22日
 収録区間:美合〜東岡崎
 収録機材:SONY MD レコーダ
 備考:急行。

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 元祖展望車の7000系の録音です。この車両の1番の特徴である、展望席に座って収録しています。

 音に関してですが、出だしの音が大きいということぐらいぐらいでしょうか。走行音は普通の抵抗制御という感じがします。他には、発車の際に聞こえるベルの音、「ブーッ(車掌からの合図の音?)」という音が、個人的には印象的です。

 ちなみに、収録したのは急行列車で、収録区間である美合〜東岡崎間は、スピードを出しやすい環境にあるため、110km/hの猛スピードで走っています。なので、モーターの音がよく聞こえるかと思います。

 美合に停車中の際、何やら「ビーンビーン…」という音が聞こえるかもしれませんが、これは、私の隣に置き忘れられていた携帯電話が鳴っている音です。しかし、私、この時全く気づいておらず(苦笑)、帰って録音を聞いて、ようやく知りました。あの時電話に出てあげれば、あの携帯も早く持ち主の手に戻っただろうに。ごめんなさい…。

 また、東岡崎に停車したとたん、ガサガサと雑音が入ってしまっていますが、これは東岡崎に到着した後、ワケあってすぐに電車を降りなければならず、急いでいたためです。ごめんなさい…。




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