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井川線


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アプト専用電気機関車ED90型。
(井川線:アプトいちしろ駅にて)

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始発から終点まで、列車の動力となる、
ディーゼル機関車DD20型。
(井川線:千頭駅にて)


 千頭〜井川間を結ぶ路線。当初は、中部電力の資材輸送のために使用されていた路線を、大井川鐵道が引き取り、1959年に旅客路線として開業した。

 大井川本線との直通を可能にするため、線路の幅は、本線や、JRを始めとするほとんどの私鉄と同じ、1067mmとなっている。しかし、井川線は急カーブが多く、トンネルも狭いことから、井川線の車両が本線を走ることはできるが、本線の車両が井川線に乗り入れることはできない。

 当初は、千頭から徐々に山を登り、終点の井川まで走っていた。しかし、1971年に長島ダムの建設計画が持ち上がり、ダムが建設されれば、井川線の線路が水没してしまうことがわかり、井川線の線路を新しく付け替えることとなった。その結果、日本国内で最も急な坂道ができることになってしまった。そこで、レールとレールの間にある、突起のついた「ラックレール」と、機関車の歯車を噛み合わせて坂を上る、「アプト式」が採用されることとなり、専用の電気機関車が製造された。そして、1990年10月にアプト式区間が開業、現在では、日本唯一のアプト式区間となっている。

 井川線の沿線には、民家がほとんど存在しないため、観光路線としての役割が大きい。



 井川線(スハフ502)
 収録日:2004年11月14日
 収録区間:アプトいちしろ〜長島ダム
 収録機材:SONY MD レコーダ
 備考:アプト式区間。

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 日本唯一のアプト式区間で有名な、大井川鐵道井川線の録音です。この時、本当はもう少し機関車の近くに行こうと思ったのですが、真ん中の方の車両しか空席がなかったので、真ん中の車両で収録しています。そのため、機関車の音などはほとんど聞こえてきませんが、そこはどうかご了承下さい。

 ちなみにこの日は、あまりに観光客が多かったため、普段は客車3両+機関車1両のところを、客車8両+機関車2両で運転されました。さらにアプト式区間では、アプト専用電気機関車2両が加わり、合計12両の長大編成で坂を上っていきました。

 列車が発車する寸前に聞こえる、ベテラン車掌さんの「さぁ、楽しく行こうぜ〜!」の声に、車内は大爆笑。なんともほのぼのした雰囲気で、列車は山を登っていきます。

 ファイルの容量がだいぶ大きいですが、ご了承下さい。


 井川線 ベテラン車掌さんのガイド
 (スハフ502)

 収録日:2004年11月14日
 収録区間:井川到着3分前〜井川
 収録機材:SONY MD レコーダ
 備考:ベテラン車掌さんの爆笑ガイド。

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 上の録音と同じ列車での収録で、終点井川に到着する3分前ぐらいからの音を掲載しています。

 上の録音では、若い車掌さんがガイドして下さいましたが、接阻峡温泉〜井川間は、ベテランの車掌さんがガイドして下さいました。このベテラン車掌さんが面白い人で、車内は常に爆笑の渦に巻き込まれます。そんな車掌さんの爆笑ガイドを、どうぞお聞き下さい。



写真
今回走行音を収録した、スハフ502。
(井川線:千頭にて)


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