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デ7000形列

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デ7000形7053号車。細かくて少々見にくいが、
側面の窓の並びが少し不自然に見える。

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デ7060形。連結器が外れてしまった今では、
デ7000形との違いは番号ぐらいになってしまった。

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デ7070形。側面の窓の並びが自然になっている。

※写真は全て、o-tkさんの提供です。

 今なお万葉線の主力車両として活躍を続けているのが、デ7000形列である。正確には、デ7000形、デ7060形、デ7070形に分類される。

 デ7000形は1961年(昭和36年)に製造された車両で、富山地方鉄道のデ7000形と同様の設計で、ドアの位置だけを変更したため、側面の窓の並びがどことなく不自然なのが特徴である。冷房はついていない。

 デ7060形は1965年(昭和40年)製造の車両で、基本的にデ7000形と同じであるが、加越能鉄道時代に富山地方鉄道射水線(現在は廃止)との直通運転を考慮して、連結器が装備されていた。しかし、登場翌年の1966年(昭和41年)に富山新港が建設されることになり、万葉線と射水線をつなぐ鉄橋がなくなってしまったため、連結器を取り外したという。冷房はデ7000形と同様装備されていない。

 デ7070形は1967年(昭和42年)に製造され、今まで不自然であった側窓の並びが改められた。また、他形式では後付だった列車無線が最初から設置された。当初は他車と同様に非冷房であったが、現在は順次冷房化が進められている。

 これら3形式は、万葉線株式会社の前身である「加越能鉄道」の時代から活躍している車両で、駆動方式は全て吊り掛け式である。

 現在一部の車両(デ7051・デ7061)が廃車となっており、さらに2003年(平成15年)に登場された、「アイトラム」ことMLRV1000形の運行開始に伴い、旧型車の置き換えがより本格的になっていく予定である。しかし、アイトラムが登場当初からブレーキ故障や脱線事故を頻発し、2004年(平成16年)8月から2005年(平成17年)3月までのおよそ5ヵ月間運休になったため、これら旧型車の置き換えのペースが遅れつつある。



 万葉線(7062)
 収録日:2004年8月5日
 収録区間:荻布(通過)〜米島口
 収録機材:SANYO デジタルカメラ
 備考:デ7060形。
    :o-tkさん収録。

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 万葉線の主力車両であるデ7000形列のうち、デ7060形の録音です。今回も、収録は、私がいつもお世話になっている先輩o-tkさんがしてくださいました。ありがとうございます。

 音に関してですが、ごく普通の路面電車の音といった感じがします。しかし、この時は何故か、列車がメチャクチャかっ飛ばしていたようで、「正直怖かった…。」と収録者のo-tkさん。吊り掛けの音が心地よいのは良いのですが…。そんな、「何をそんなに急ぐ??」と思ってしまうような走行音を、どうぞお楽しみ下さい。



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