【序章】 録音は金持ちにしかできないか |
 |
いきなりこんな偉そうなことを言い出してしまい、思わず「カチン」と来た方もいらっしゃるかもしれません。申し訳ございません。しかし、私が鉄道ファンの一員として常に考えるのが、録音だけに限らず、鉄道ファンというのは金持ちじゃなければ務まらないのか、ということです。
以前、とあるページに、このような記述がありました。作成者に配慮するため、一部文章を書き換えた上で、ここに掲載させていただきます。
|
掲示板で「引退がまだ先だから安心しても大丈夫」みたいな勝手な推測を書く人が居るけど、本当に撮影したいと思うなら、引退までダラダラしない。
私は、掲示板に書かれてるこの方は●●●系の事が本心から好きじゃないんだと思う。
でないと、そんな気持ちになどならないからだ。
明日にでも廃車になる可能性があるのであれば、居ても立ってもいられないはずだ。
それを勝手な憶測で、夏まで大丈夫なんて良くも言えるかなと思う。
ま、他人の事は良いんだけど、他の人に悪影響を与えかねないのが少し怖いかな。
今週末に写しに行こうとしていた人が、あの書き込みを見て先に延ばし、結果として撮影できない可能性もあるわけだから。
|
私はこの文章を読んだ時、正直「ふざけるな!」と感じてしまいました。それは、この方がおっしゃっていることは、お金持ちの方のことしか考えていない意見だと感じたからです。
『明日にでも廃車になる可能性があるのであれば、居ても立ってもいられないはずだ。』という点に関しては、確かにその通りだと思います。しかし、居ても立ってもいられなくなった時、すぐに現地に出向くことが出来るのは、立派な大人や、お金持ちの人であると私は思います。
では、私みたいな学生や、あまりお金持ちとは言えない人たちは…と考えてみると、例えば東京に在住の高校生が大阪に出向くと言うことは、行き帰りの交通費を考えても、簡単に出せる金額ではありません。親に払ってもらえるような人はいいでしょうが、自分だけで旅費を出さなければならないという人は、事ある毎にそんな遠いところまで出向くことなど無理です。
そこでこのような人達は、行きたいと思いつつも行けない、居ても立ってもいられないけれども行けないために、自分で憶測を立てて、「今回はこれしかお金がないから、あそこは諦めて、次の機会に行こう。」となるわけです。現に私も関東在住ですが、関西地方には滅多に出向く機会がなく、一度に全てまわりたい気持ちを抑え、自分の中で優先順位を付け、今回行けなかった場所には次の機会に行こうと考えます。そう言って現地に出向かずにいる人が、本心から鉄道を好きな人とは言えないでしょうか。私は、そうとは限らないと思っています。ですので、あのような「行かない人=本心から好きではない人」というような書き方をされるのは、私個人としては許すことが出来ません。
録音に関してもそうです。カセットよりも音質の良いMD、MDよりも音質の良いDATを所有していたり、何万円もするような立派なマイクを所持されている方も多く見かけます。では、そのような高価な物を所有できるお金持ちの人にしか良い録音は録れないのかというと、私はそうとは限らないと思います。学生の身分に見合うような装備で、且つ良質な音を録るためにはどうすればいいか、さらに言ってしまえば、高価な装備ばかりを揃えていい気になっている人を見返してやりたい、最近の私はそれを考えながら、録音方法を模索しています。
このコーナーが、「自分では無理だ。」と諦めてしまっている方々の参考となれば本望です。
|
管理人:NAVIEW |