【第1章】 録音開始 |
私は、小学校の頃から電車の音に興味を持っていました。電車によって音が微妙に違い、その違いを聞くのが楽しくて、その頃から電車に乗る時にはモーター車に乗るようにしていました。しかし、その音を録音するということまでは考えていませんでした。
私が本格的に録音を始めようと思ったのは、1998年の3月に、京浜東北・根岸線の103系に乗りに行った日でした。偶然お会いした方が、カセットレコーダーによる録音をしている方で、その後その方と連絡を取るようになってからなおさら、自分も録音をしてみたいと思うようになり、当時中学2年生の私は、近くの店で1番安いレコーダーを買ってきました。それが、下の写真の機種です。
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aiwa製のTP-530型レコーダー。
当時はもっとしっかりした姿だったが、現在はこんな無惨な姿に…。
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この機種は、本体に内蔵されたマイクがあるため、新たにマイクを用意する必要がありません。なので、なおさら経済的でした。確か金額は2,000〜3,000円ほど。それからというもの、私は学校にもカセットレコーダーを持ち歩き、行き帰りに乗った電車をひたすら録音していました。(現在は、ほとんどを廃棄してしまい、一部しか残っていません。)
このTP-530型レコーダーの内蔵マイクで収録するというスタイルは、10ヶ月程続きました。
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