型レコーダーの内蔵マイクで録音を続けていた私ですが、1998年の冬頃から、内蔵マイクには少し限界を感じるようになりました。
それは、私の録音を、知り合いの方との録音と聞き比べてみた時でした。その方の録音は、周囲が静かで、車両からも何も音を発していない時は、その静寂までもがしっかり収録され、臨場感ある物でした。しかし私の録音は、本来無音であるはずの時に、何か騒々しい印象を受けました。特にその変な騒々しさが表れているのが、この録音です。
『東急田園都市線2000系』 ダウンロード再生(244KB) / ストリーム再生
停車中、車内がどうも騒々しいのがおわかり頂けると思います。しかし、この時、車内は空調も作動しておらず、自分の耳では風の音しか聞こえなかった状況です。
そこで私が思い当たったのは、内蔵マイクを使用した収録スタイルでした。内蔵マイクは、当然の事ながら本体にくっついている上、実際に録音する時には、機械自体からも「作動音」が出ます。この機械が動く音「作動音」も一緒に収録されてしまっているために、どんなに静かな状況に置いても音が聞こえる、臨場感に欠ける録音が録れてしまったのだと気付きました。
そのため私は、どうやってマイクを本体から離すかを考えました。答えはすぐに見つかり、それ以降、外部マイクを使用することにしました。初代の外部マイクは家に余っていたパソコン用のマイクです。
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