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さようなら 1800系(通勤型)

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通勤型に格下げされた1800系。
(佐野線:葛生にて)
※o-tkさん提供

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車内は、デッキが中途半端に撤去されているなど、
抜本的な改造を行っていないということが見て取れる。
※o-tkさん提供

 1800系通勤型車両は、もともと1969年(昭和44年)に製造された、急行「りょうもう」に使用されていた車両である。1998年(平成10年)に、急行「りょうもう」が200系・250系で統一されたのを機に、1800系は完全に役目を失った。一部の車両は、300系・350系に改造・急行「ゆのさと」等で使用され、1編成(1819編成)は団体専用に残されたが、それに当てはまらなかった車両は完全に役目を失い、長い間館林に留置されたままとなっていた。

 そんな中2001年(平成13年)、館林地区に残っていた吊り掛け駆動の5000系列を置き換えるため、1800系の余剰車が使用されることになった。そして、今まで役目を失っていた編成が、一部に改造を施した上で、佐野線・小泉線で再び運転を開始した。

 主な改造箇所としては、編成の短縮(6両→4両)、デッキ・トイレ・一部座席の撤去、座席の固定、つり革の新設、塗装の変更(赤に白帯→白に青帯)等が挙げられる。床下機器など、その他の箇所には手がつけられておらず、「りょうもう」時代の面影を色濃く残していると言えよう。

 4両3編成が在籍し、2006年3月18日のダイヤ改正で佐野線がワンマン運転を開始されて以降は、小泉線(館林〜西小泉間)で活躍し、小泉線の5050系を置き換えた。しかし、抜本的な改造は施しておらず、扉が少ないために乗降に時間がかかるなど難点も多い。そして、2006年3月のダイヤ改正前に、東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線に50050系を新たに投入、それに伴い今までこの3社直通列車を担当してきた30000系が地上に復帰、本線系統から8000系が捻出され、通勤車に改造され何とか生きながらえてきた1800系も、2006年7月3日を以て、3編成全てが運用を離脱した。現在は全て館林駅構内に留置されている模様である。



 佐野線(1832)
 収録日:2005年11月23日
 収録区間:田島〜渡瀬
 収録機材:SONY MD レコーダ
 備考:特になし。
 
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 急行「りょうもう」として活躍した後、2001年(平成13年)に通勤型に格下げされた、1800系(通勤型)の録音です。

 音に関してですが、モーター音に関しては、特に際だった特徴はないように思えます。ですが、やはり他の通勤車とは音の印象が違う気がします。高速域は、急行列車用にしてはうるさいように思えますが…。
 本来の1800系ならもっとスピードを出せるのでしょうが、今回の収録ではこれが最高でした。でも、ジョイント音を軽快に響かせながら走っていくので、雰囲気は好きです。

 現在は運用を離脱してしまいましたので、危ないところでした。




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